そのあなたの「直感」を無視し放置すると 会社の中には強力な伝染病が進行していきます。
その伝染病は、本当に強力な伝播力を持っています。
不良社員が増えるなどのつまらない卑小な話ではありません。会社の存続を危うくするような決定的なダメージをあなたの会社にもたらすこともあります。
もしもあなたが、少しでも「以前と会社の風土が違ってきているかも」とか「社員達の考えていることが分からない」、「自分の想いが社員に伝わりにくくなった」などと感じることがあるのであれば、このページはあなたにとって重大な意味を持つことでしょう。
ただし・・・・ あなたが、「仲良しクラブのような会社を作りたい。もうけは2の次。楽しいのが一番!」とか、反対に「軍隊のように自分のいう事だけを愚直に聞く兵隊を量産できればいいんだ。耐えられないならば辞めればいい。」というお考えをお持ちであれば、多分このページは価値がないものと思います。
ここから先は、「会社を今よりももっと成長させたい。その為には今までのやり方を変えなければならない時期に来ているのかもしれない。」とお感じになられている方にだけ読んで頂ければ、と思います。
組織伝染病に冒されたA社の事例 これからお話するのは、関東の某県にある会社の話です。
ここでは仮にA社としましょう。
A社の社長は、当初自分を含むメンバー2名で会社を立上げました。社長は営業出身でしたが、当初は営業だけでなく経理・作業等ありとあらゆる会社で発生する業務をほぼなんでも社長一人でこなしていました。 必死になって売上を上げ、その売上をこなすために社員が増えていき、更に売上を上げ、、、という事を繰り返し、5年で売上は当初の5倍の1億5000万円。社員数も14名と順調に伸ばして行くことが出来ました。 来年には、更に人数を増やし、売上を倍増させ3億円を突破のするために営業マンも5名増やし、一気呵成に事業を仕掛けようとしていた矢先、、、。 順調と思われていた会社で様々な問題が社内で勃発しました。
社員5名以上になって、あなたは今、
社員間の空気の微妙な変化に気付きながら、
「大したことではない」と状況を放置していませんか?
以上のような問題が生じていたのですが、社長は営業出身。厳しい営業会社で鍛えられて来たので、「気合いが足りないんだ。もっと社員に発破を掛けていかないと!!」と、今までよりも、更にアクセルを踏み込みました。
ところが、社長が「売上目標達成だ!」とハイテンションを演じ、頑張れば頑張る程、社内の問題はより大きくなって行きました。当初売上高3億円を目指してスタートした第6期は、3億円を目指すどころか、前年比を割り込んでしまうかもしれない進捗度合い。
売上倍増を目指し増強した5名を合わせて19名の所帯。
しかし、売上がその人員増に耐えられるだけ増加しておらず、19名を養うだけで精一杯。預金を崩しつつ、なんとか資金の繰り回しを行い、資金繰りを行ってきました。
銀行も頼ろうとしましたが、中間の試算表を見ている銀行の担当者は「この状態だと、ちょっと業績が持ち直すのを見させて頂きたい」とのつれない返事。新規の貸出を行うのは難しいという判断でした。
「もう、リストラしかない。せっかく雇用したけれども離れてもらうしかない。」
そう社長が判断したのと同じ時、私は社長と直接お話をする機会がありました。
本格的な冬の到来が間近に迫った11月。京浜東北線沿いの某JR駅前の居酒屋で、二人で4時間程居たでしょうか。社長から現在社長に起こっている事をお聞きしながら、現在起きていることが「成長企業特有の伝染病」である旨をお伝えし、その処方箋を時間を掛けてお伝えしました。
そして、3ヶ月が経過し、この会社はどうなったか。
社内に起こっていた数々の問題は、改善され、月次の売上高は昨年同月比で140%まで売上が回復したのです。
A社が冒されていたのは、成長企業特有の組織内伝染病。
吉家重夫氏によって提唱された「統一場心理学」では、人と人との関わりの中で「場」という存在が生まれる、とされます。「場」とは人間と人間が関わり合えば、たとえそれが2人という最小ユニットであっても「場」は生まれます。
「場」は、非常に曖昧な存在です。捕らえ所がない。しかし、それぞれの社員への影響は間違いなくあります。
どんよりした重い雰囲気の会社に入れば、新しく入った社員も徐々に暗い表情になってきます。”場”に影響を受け、その”場”に対して(無意識に)順応しようと、自己の一部を変化させてしまうのです。
では、そうした”場”はどうやって生まれるのでしょう。
社長をはじめ、会社には様々な「個」である社員が集います。その「個」はそれぞれが色々な特徴を持っていますが、2つの軸で対比構造を考えた場合に、どちらかに一方に「極端」に引かれてしまう、という性質を持っています。
例を挙げましょう。
すごく単純な例で「楽観的」と「悲観的」という2つの軸があったとします(これを弊社では「モデレーション・コントラスト」と呼んでいます)。
楽観的な人が多い組織は、徐々に楽観的な場に「極端に」変容していきます。そしてゆくゆくは、楽観的すぎて、対処が甘くなる組織へと堕落するケースもあります。
反対に悲観的な人が多い組織は、徐々に悲観的な場に「極端に」変容していきます。そして、最終的には、悲観的すぎて生気・覇気のない組織を作り上げてしまうことになります。
ある人が持つ特性は、良いにしろ悪いにしろ周囲の人間にどんどん影響を与え続け、周りの人間を感化して行きます。それが社員相互に起こる訳です。
注意しなければならないのは、「マイナスの感情」「マイナスの特性」はプラスのものよりも何倍も伝染力が強いということ。放っておくとどんどん悪い所が際限なく拡大していきます。
その結果、前述したような問題が頻発し、それが足枷となって売上拡大や組織拡大、利益の最大化など前向きな活動を行うことが出来なくなってしまいます。
その状態が長い間続けば、、、、、
会社の根幹であるキャッシュフローが悪化する、という状態に陥ってしまうのです。
「今はいい感じで伸びているから、うちには関係ないよ。」
そう仰られる社長様も多いのですが、この症状は「突然」現れます。本当に意図しない時に突然にです。
組織内伝染病がその感染力を増す時には、それに気付く間もなく会社全体の”場”が冒されてしまうのです。
だから、注意深く社内の変化に気をつけてください。
ちょっとでも、前述した問題が出て来ているようであれば、、、、
パンデミックの時期は近いかも知れません。
上記で説明した”場”の問題を解決するためにどうすれば良いのでしょうか?
私は以前勤務していたコンサルティング会社でも「組織風土診断」や「組織風土改善プログラム」などのコンサルティングサービスをクライアントに提供していました。
しかし、ちょっとだけ違和感を持っていました。
これらのコンサルティング・サービスは、どちらかというとアメリカの経営学や企業組織論に基づいて設計されています。有名な所でいうと「戦略は組織に従う」「組織は戦略に従う」などの言葉で語られる学問ですね。
でも、これらの学問は「組織」という”場”を1つの機械、そしてその構成員である社員を機械の歯車のように捉えている。
そうした認識では「問題が起きたから、ここ直しておかなきゃ」というような対処療法は出来たとしても、根本的な治療が出来ない為にまだ問題が発生してしまいます。
そうした違和感から、ずっと模索をしてきました。組織の持つ問題の本質はなんなのだろう。どうしたら、組織は本当の意味で生まれ変われるのか?
ずっと考えてきました。そして最終的にモデレーション・マネジメントという手法にたどり着くことが出来ました。
モデレーション・マネジメントでは、ある軸の両側にある片方に極端によってしまう事こそが成果を阻害する要因である、としています。
組織風土においては極端に「楽観的」なのも、極端に「悲観的」なのも成果を阻害します。
そして「全体」だけ見て対処しても、「個人」だけみて対処しても、それを変革することは出来ません。
だからこそ、バランスのとれた課題解決手法が必要になります。
それが『Zero Reset チームビルディングQuest』です。
『Zero Reset チームビルディングQuest』を導入すれば、たった30日間で、組織全体が変わってきた事を強く認識することができるでしょう。
それが、どんなに「マイナス」に冒されていた組織であったとしても。
このステップに基づき、組織内風土の改善活動を実施するのが『Zero Reset チームビルディングQuest』。
でも、なぜ『QUEST(探求の旅)』なのでしょうか?なぜ、「研修」とか「講義」とかの一般的な呼称を使わないの?と疑問に思われた方もいらっしゃるかも知れません。
チーム・ビルディングは、最終的には同じ目標に向かい協力して邁進していく家族の風土(=社員達の”場”)を作り上げる過程です。その旅には、けっして終わりはありません。
途中で離れていくものも居る。
入って来るものも居る。
環境が大きく激変する。
そういう変化の中で、どんどん風土は変化していきます。でも、彼らは共通の目標に向かい、ぶれる事無く進んで行くしかありません。
この過程って、ドラゴンクエストやファイナル・ファンタジーなどのロールプレイングゲーム(育成型ゲーム)のパーティー(=ゲームを進めていく上で協力しあうチーム)の育成と非常に似ているのです。
ゲームの中では、パーティーの中の一人が群を抜いて成長(=レベルアップ)しても、他のメンバーの成長が追いつかなければ、パーティー全体が強くなりません。
「戦士」だけが、強くなりすぎても、パーティーが怪物等に攻撃された時に、レベルアップしていない「僧侶」や「魔法使い」が居れば、彼らはすぐに命を落とし、パーティーとして機能しなくなります。協力し合って成長していかなければならないのです。
組織も同じです。
ある一人だけが、成長したとしても、他のメンバーも成長して行かなければ「嫉妬」や「怒り」といった負の感情を創り出します。負の感情は、組織全体に伝播し、組織を蝕んで行きます。
企業が目指す最終目標に向かって、各メンバーが成長し続けなければならない。終わりのない成長の旅を続けなくてはなりません。
だから、QUEST。
一方的な研修や講義だけでは、聞いた瞬間は「ああ、気付きを得られた。よかった」と感じるかもしれません。
しかし、実際に組織の変革に効果がなければ、そこには全く意味はありません。知っていることと出来ていることは違うのです。
『Zero Reset チームビルディングQuest』は、研修ではなく旅の導入部分にふさわしい「改善活動」です。

『Zero Reset チームビルディングQuest』では、上記5つのステップに従って、徐々に組織を変えて行きます。
最初と最後に「組織風土診断」を行い効果測定
『Zero Reset チームビルディングQuest』をお取組み頂く場合には、プログラム開始前と終了後の2回、同じ組織風土診断(Zero Reset 組織風土診断)を行います。
Zero Reset 組織風土診断は、『Zero Reset チームビルディングQuest』でどの程度の改善が有ったのかを客観的に効果測定するためです。
この Zero Reset 組織風土診断では、「健全な組織風土」を構成する8つの要素を明らかにします。8つの要素とは、
|
魅力的な夢(ビジョン)を持てているか?
自社(自部門)が目指すべき明確な夢(ビジョン)が示されており、社員がそれを共有し、その夢(ビジョン)の実現に魅力を感じている状態か? |
|
私たちならばやれる!という自信を持てているか?
たとえ困難な状況下にあろうとも、私たちならやりきれるはずだという強い自信を持てている状態か?
|
|
誇りを持って働いているか?
自社の商品は社会的に価値があり、お客様にも喜んで頂いている、自分の仕事は周囲の役に立っている、そして自分は素晴らしい環境で働いているという誇りを持って働いている状態か?
|
|
自発的な行動や積極的な働きかけが出来ているか?
どうせ言っても無駄とか、自分は言う立場にないといった諦め感や、余計な事は言わない(やらない)方が身のためといった保守的な考えがなく、何事にも自発的な働きかけが出来ている状態か?
|
|
経営方針や理念に納得している、それが浸透できている
共有すべき価値観が明治され、それに社員が納得感を餅、且つしっかりと浸透している状態。
|
|
社内における信頼関係が構築されているか?
会社の仲間なら責任感をもって必ず来たいに応えてくれるはずだという信頼関係が組織内に構築されている状態
|
|
周囲に対する感謝の気持ちを持てているか?
たとえ上手く行っている時でも、自信過剰にならず、今の我々が有るのは周囲の人のお陰であると感謝の気持ちが持てている状態
|
|
周囲に対して協調的な活動が出来ているか?
自分の都合を押し付けることなく、周囲の事情を積極的に受け入れ、たとえ自分本来の仕事でなくても、自分に出来ることや職場の仲間の支援には積極的な行動を取り、また組織の一員としての責務にも誠実な行動が出来ている状態。 |
この Zero Reset 組織風土診断 を実施することで、いままで定量的に評価することが出来なかった組織風土を定量的に、視覚的に把握することができます。
□ 上司部下の関係が上手く行っていない。
□ 社長が感じている危機感を社員が共有してくれていない。
□ 社長がたまに孤独感に襲われる時がある。
□ 社員の中に何人かうつ病やパニック障害といった症状を訴えるものや ,肩凝りがひどい、
頭痛がひどいなどの不定愁訴が増えてきたように感じる。
□ お客様からのクレームが増えてしまった
□ やる事なす事がうまくいかなくなってきた
□ 社員の業務で「なんでこんなミスが?」というような凡ミスが続発するようになった
□ 倫理面のモラル低下が目立つ(モラハラ・パワハラ・セクハラなど)
□ 上司が部下を怒鳴り散らしている場面を目にするようになった
□ 業務上、あらゆる面にロスが増加し、粗利率が低下してきた
□ 小さい組織にも関わらず、”派閥”までは行かないが、何人かを中心にパワーゲームが
行われている。
□ なんとなく社内がどんよりした雰囲気になっている。
□ 古参の社員と新しく入った社員の間でいざこざが発生する。
企業を揺るがす組織風土の伝染病
30日間で病んだ組織が変わっていく
組織風土を織り成す5つの要素
組織風土を変えていくためには、組織風土がどのような要素で構成されているのかを知っておかなければなりません。
組織風土は、次の5つの要素で構成されているといわれています。
同一の危機感
共通の価値観
自信と信頼
感謝の気持ち
高い欲求水準
この5つの要素が揃わなければ、「好ましい組織風土」を醸成することができません。あなたの会社で今、どの程度この5つの要素が満たされているか?が重要です。
5つの要素が、現在どんな状態にあるかを理解した後、それをあるべき姿に変革させるために、5つの正しいステップを経る必要があります。